結論:重要度は「用途次第」だが、基本は無視できない

物理的な所在地に近いVPNサーバーを選ぶことは、一般に有利になりやすいです。理由はシンプルで、通信が通る距離(おおまかな移動量)が短いほど、応答の遅れが増えにくい傾向があるためです。一方で、体感や実際の性能は距離以外の要素(回線の混雑、通信経路、混在するネットワーク条件など)でも大きく変わります。そのため「近いほど常に良い」と断定できるわけではなく、重要度は目的によって変わります。

どう効くのか:近さが主に関わるのは“遅延”

VPNでは、端末からVPNサーバーまでの通信と、そこから先への通信が経由します。このとき、端末からサーバーまでの移動(おおまかな距離)に伴う遅れが、応答の時間に影響します。特に、遅延が積み上がりやすい状況では近いサーバーが有利に感じられやすいです。

ただし、距離は“目安”であり、実際の通信は地理的に近いからといって単純に一直線になるとは限りません。回線の選択や中継の状況によって、体感の違いが距離と一致しないことがあります。また、VPNサーバー側の混雑も影響するため、「近いのに遅い」「遠いのに速い」といったことも起こり得ます。

重要度が上がるケース/下がるケース

距離の重要度が上がりやすいのは、遅延が体験に直結しやすい用途です。たとえば、リアルタイム性の高い通話や、操作の反応速度が気になりやすいゲームなどでは、わずかな遅延差が気になりやすくなります。

逆に、多少の遅れがあっても許容しやすい閲覧中心の作業では、距離以外の要因(混雑、回線品質、サーバー混み具合)の比重が相対的に大きくなります。この場合、「近さだけ」では判断できず、別の指標も見る必要が出ます。