DNSの基本:名前解決が通信の入口

DNS(Domain Name System)は、私たちが入力する「example.com」のようなドメイン名を、実際に通信するための「IPアドレス(例:203.0.113.10)」へ変換する仕組みです。Webやアプリは、名前解決の結果に基づいて接続先を決めます。そのためDNSは、オンライン体験の“入口”として機能します。

DNSは通常、問い合わせ(リクエスト)と応答(レスポンス)のやり取りで成り立ちます。ここで重要なのは、名前解決に関わる問い合わせが、常に同じ経路で処理されるとは限らない点です。

VPNの基本:経路の暗号化と中継の切り替え

VPN(Virtual Private Network)は、端末とVPNサーバの間で通信経路を暗号化し、その先の通信をVPNサーバ経由へ切り替える考え方です。暗号化により、少なくとも「端末からVPNサーバまで」の区間で、通信内容が盗み見されにくくなります。

ただしVPNは万能な“全部を隠す装置”ではありません。VPNが守る範囲は主に「VPNトンネルを通る通信」であり、VPNトンネルの外で発生する通信(名前解決など)があると、影響が出る可能性があります。

連動のポイント:DNS問い合わせがどこへ行くか

DNSとVPNの関係でつまずきやすいのが、「DNS問い合わせがVPN経由になるのか、それとも別経路になるのか」です。たとえば、ブラウザでサイトを開くときでも、実際には先にDNS問い合わせが発生し、その後に接続が始まります。

もしDNS問い合わせがVPN経由ではなく別経路で処理される場合、閲覧の“意図”に近い情報が外部に見えたり、通信の整合性が崩れたりすることがあります。これがしばしば「DNSリーク」の文脈で語られる場面です。