まず結論:ローカルへ到達するかは「経路」と「許可」で決まる

VPNを使いながらローカルネットワークにアクセスするには、通信したい宛先(ローカルIPなど)に対して、VPN側の経路設定が正しくなり、ローカル側でも受け入れが許可されている必要があります。つまり、VPNに接続するだけでは足りず、「その通信をどこへ流すか(経路)」と「その通信が通るか(許可)」を揃えるのが基本です。

雑な理解でつかむ:VPNは“トンネル”で、行き先の扱いが論点

VPNは端末と相手側の間にトンネルを作り、トンネルを経由して通信します。ただし、VPNは通常「すべての通信を常にVPNへ流す」とは限らず、設定によって“どの通信をトンネルに載せるか”が変わります。ここでローカルネットワーク宛ての通信がトンネルに載らなかったり、逆にトンネルが想定外の宛先まで奪ってしまうと、アクセスできない状態になります。

重要な確認ポイント(経路・DNS・到達性)

1) 「対象宛先」をVPN経由にするかを確認する

ローカルネットワークへアクセスしたい場合、接続設定で対象範囲(例:特定のサブネットやIP帯)をVPN経由として扱う必要が出ることがあります。具体的には、端末の通信がローカル宛てなのか、VPN宛てとして再解釈されるのかを確認します。

2) ルーティング(経路)の優先順位

同じ端末で「ローカル宛てはローカルへ」「その他はVPNへ」のように経路が複数存在することがあります。優先順位の差で、ローカル宛てが意図通りに処理されないことがあります。結果として、ローカルIPへ向けたつもりが別経路に流れたり、その逆が起きます。

3) DNSの整合(名前解決がずれる問題)

ローカル機器を“名前”で見に行く場合、DNSがVPN側のものに切り替わるか、端末ローカルのままかで結果が変わります。