DNSフィルタリングの定義
DNSフィルタリングとは、端末やネットワークが行う「DNS(ドメイン名の名前解決)」の問い合わせに対して、ルール(対象ドメイン名、カテゴリ、リストなど)を使って応答を制御する考え方です。望まない名前解決につながる問い合わせを止めたり、別の扱いにしたりすることで、間接的にアクセスを制限します。
基本の動き(簡単なモデル)
- ユーザーがWebサイト名などを入力すると、端末は対応するIPアドレスを知るためにDNSへ問い合わせます。
- その問い合わせ(ドメイン名)が、フィルタリングを行う側に到達します。
- フィルタリング側は、問い合わせ内容をルールに照合し、「許可」か「制限」かを判断します。
- 制限に当たる場合、通常のDNS応答をそのまま返さず、応答の扱いを変えます(拒否、無効な応答、別の応答など)。
このため、DNSフィルタリングは「通信そのものを直接解析する」というより、「名前解決の段階での判断」で効果を出す仕組みと考えると分かりやすいです。
どこで違いが出るのか(方式・範囲)
DNSフィルタリングの見え方や効き方は、主に次の点で変わります。
- 判定に使うルールの種類:特定のドメイン名だけを対象にするのか、カテゴリ(例:不適切コンテンツ等の考え方)も含むのかで範囲が変わります。
- 制限の実行方法:問い合わせに対して「止める」「別の応答にする」など、結果が異なる場合があります。
- 適用されるDNS経路:端末が参照するDNSサーバーや経路の設定によって、フィルタリングが見える問い合わせと見えない問い合わせが出ます。
また、DNSは暗号化されることがあります。 その場合、フィルタリング側が問い合わせ内容をどの程度把握できるかにより、実装上の前提が変わることがあります。
