定義:スプリットトンネリングとは

スプリットトンネリングとは、ネットワークの通信をすべて同じ経路で扱うのではなく、「VPNを通す通信」と「VPNを通さない通信」を分けて処理する考え方です。これにより、用途に応じて経路をコントロールできます。

仕組み:振り分けの判定が“経路”を決める

基本の流れは、次のように整理できます。

  1. 端末側で、これから送ろうとする通信がどこ宛か(またはどのアプリからか等)を確認します。
  2. その情報をもとに、VPN経由にするかどうかの判定(ルール)を適用します。
  3. 判定結果に応じて、通信はVPNトンネル側へ送られるか、ローカルの通常経路へ送られます。

重要なのは、「VPNを通す/通さない」を決めるルールの内容です。ルールが対象に一致するとVPN側へ、それ以外は通常経路へ、という形で挙動が変わります。方式や実装名は製品ごとに異なり得るため、細部は利用しているクライアントの設定画面・説明文で確認するのが確実です。

何が“分かれる”のか:対象となる通信の種類

スプリットトンネリングで分けられる対象は、一般に次のような観点で表現されます(表現方法は環境によって違います)。

  • 宛先ベース:特定のドメインやIPレンジ、ネットワークに一致する通信だけVPN経由にする
  • アプリベース:特定のアプリの通信だけVPN経由にする
  • 組み合わせ:複数条件で絞り込み、VPN側にする範囲を調整する

このため、「全部VPN」と「必要な通信だけVPN」を作り分けることが目的になります。

例:よくある使い分けの考え方

例えば、次のようなニーズがあるときに整理しやすくなります。