RSA VPNの「RSA」とは
RSA VPNという呼び方は、一般に「VPNの仕組みの中でRSA(公開鍵暗号方式)が関係する」ことを指します。RSAは公開鍵と秘密鍵を使う暗号方式で、特に“鍵のやり取り”の場面で登場しやすい性質があります。
ただし注意点として、RSAがVPNのどこに使われるか(鍵交換なのか、認証なのか、暗号化方式そのものなのか)は、プロトコルや実装によって変わり得ます。そのため「RSA VPN=RSAで全部の通信を暗号化する」と固定的に理解しないほうが安全です。
VPNとしての基本的な動き
VPNは、利用者の端末から先の通信を“トンネル”のように包み、外部から見て内容が分かりにくい状態にする仕組みです。RSAが絡むかどうか以前に、VPNでは次のような役割分担が起きます。
1つ目は、通信の当事者(端末と相手側)の確認です。続いて、第三者が盗み見できないようにするための共通鍵(セッション鍵)の準備が行われます。最後に、その共通鍵を使ってデータ通信が暗号化され、トンネル越しに送受信されます。
RSAが使われる場合、この「共通鍵の準備」の工程に関与することが多いです。公開鍵暗号の性質を利用して、秘密情報を直接共有せずに鍵交換を成立させる発想です。
RSAが関係する典型的な流れ(イメージ)
RSAが鍵交換に関わる場合の典型的なイメージは、次のようになります(実装の詳細は方式ごとに異なります)。
- 事前に用意された公開鍵を使い、鍵交換に必要な情報を相手に渡す
- 相手側は秘密鍵でその情報を復元し、同じセッション鍵の材料を得る
- 双方で同じセッション鍵を用意し、その鍵で以降の通信データを暗号化する
