VPNの定義—何のための仕組みか
仮想プライベートネットワーク(VPN)は、端末とVPNサーバーの間の通信を暗号化し、その経路を“トンネル”のようにして通す仕組みです。これにより、同一ネットワーク上の第三者が通信内容を読み取ることが難しくなります。なお、VPNは「何をしても追跡不能になる」ような仕組みではありません。効果は主に“通信内容が見えにくくなること”と、“接続元の見え方が変わる可能性があること”にあります。
仕組み—通信がどう流れるか
基本的な流れは次の通りです。
- 端末でVPNを有効にする
- 端末からVPNサーバーまでの通信が暗号化される
- VPNサーバーが目的のサービス(Webサイトなど)へ通信を中継する
- 結果が端末へ返ってくる このため、途中経路から見ると、通信内容は暗号化されていて判別しにくくなり、どのサービスへアクセスしているかの“見え方”も環境によって変わることがあります。ただし、VPNサーバーの扱い(ログの方針など)は提供形態により異なり、効果の範囲は一定ではありません。
VPNで期待できること
VPNのメリットは、用途を正しく捉えるほど実感しやすくなります。
- 公衆Wi-Fiなどで、通信内容が盗聴されにくくなる方向に働く
- 通信経路が暗号化されるため、経路上で中身を直接読み取りにくくなる
- 接続先から見える“IPアドレス”などが変わる場合があり、地域制限の挙動が変わることがある ただし、暗号化は「端末の操作」や「ログイン情報」の扱いまで自動で隠してくれるわけではありません。サービス側が取得しうる情報の範囲は残り、追跡の可能性がゼロになると考えるのは危険です。
違いと限界—できないこと、変わる条件
VPNは万能ではなく、次のような違い・限界があります。
