まず結論:違いは「言葉の範囲」の違いになりやすい
VPNと仮想プライベートネットワーク(VPNという略語が指すものとは別に、仮想的な専用ネットワークを意味する語として使われる場合があります)は、文脈によって重なって聞こえることがあります。一般的には、VPNは「仮想的な経路で通信を保護するための仕組み(方式)の代表例」として扱われることが多く、仮想プライベートネットワークは「より広い概念(総称的な呼び方)」として使われることが多い、という整理がしやすいです。
ただし、用語の使われ方は記事や製品説明の書き方で揺れるため、「そのサイトや説明でどの意味で使っているか」を同時に確認する必要があります。
VPN(仮想的な保護経路)の基本的な考え方
VPNは、利用者の端末からネットワークへ出ていく通信に対して、仮想的な経路(トンネルのような考え方)を用意し、その経路の中で盗聴や改ざんなどを受けにくくすることを目的とします。多くのVPNでは、通信内容を暗号化してから経路を通すため、少なくとも「途中で内容が見えにくい」状態を作れます。
ここで大切なのは、VPNは「インターネット上の通信の扱い」を主に変える技術だという点です。端末自体がマルウェアに感染していたり、だまし取る偽サイトにログインしていたりすると、VPNがあっても防げないリスクは残ります。
仮想プライベートネットワークという言葉が指し得るもの
「仮想プライベートネットワーク」は、文字どおり“仮想的に専用っぽく扱うネットワーク”を指す言い方です。つまり、VPNという単語の通り、暗号化トンネルを使うケースだけでなく、通信の区切り方や、特定の範囲を論理的に分離する発想など、複数の考え方をまとめて呼んでいる可能性があります。
