L2TP / IPsec VPNの概要
L2TP / IPsec VPNとは、L2TP(Layer 2 Tunneling Protocol)とIPsec(Internet Protocol Security)を組み合わせて、端末とVPNサーバー間の通信を保護する仕組みのことです。一般に、L2TPが「通信をトンネルで包む役割」を担い、IPsecが「そのトンネルの中身を暗号化し、安全にやり取りするための仕組み」を担う形で理解すると整理しやすいです。どの実装でも同じ分担とは限りませんが、名称の並びからはこの協調関係を意識するのが基本です。
どう機能するか:通信の流れ(簡単モデル)
1つ目のポイントは、VPNが“見え方”を変えるという点です。端末から送る通信は、まずVPNサーバーへ向けてトンネル経由のデータとして処理されます。その結果、相手側から見ると通信はVPNサーバーを起点に届き、端末とサーバー間の経路はトンネルとして扱われます。
L2TP側では、トンネルを作るための手順により、データの受け渡し経路を確保します。IPsec側では、通信相手(端末とVPNサーバー)を認識し、暗号化や整合性(改ざんの検出など)を含む安全なやり取りを成立させるための仕組みを用います。以上をまとめると、L2TPがトンネルの“器”を作り、IPsecがその“中身”の安全性を高める、というイメージが有効です。
仕組みの構成要素(最低限ここだけ)
確認したい要素は大きく3つです。
- トンネルの確立(L2TP):端末とVPNサーバーの間で、トンネルを使った通信経路が成立するか。
- 安全な保護(IPsec):暗号化・整合性などにより、第三者に内容が読み取られにくい形にできているか。
- 実際のルーティング/転送:どの通信をトンネルに流すか(対象範囲)と、端末がトンネル経由で正しく通信できているか。
