BitTorrentの定義
BitTorrentは、ファイルを小さな断片に分割し、ネットワーク参加者どうしで断片を分け合いながら受け取るP2P(peer-to-peer)型の通信方式です。従来の一元的なダウンロードと比べて、データ提供側が複数になり得る点が特徴です。
仕組みの全体像(トレント、断片、参加者)
BitTorrentでは、受け取りたいデータに対応する「トレント」情報(通常はトレントファイルやURLの形で配布される)を手がかりにします。端末に保存されるべき情報は断片(ピース)として扱われ、各参加者は自分が持っている断片を提供し、必要な断片を受け取ります。
進行の鍵になるのは「その時点でどの断片が誰にあるか」です。断片が揃っていれば完了しやすく、揃っていなければ時間が延びたり、最終的に必要な断片が集まらない可能性があります。また、参加者が多いほど断片の供給が増えやすい一方、少ない場合は断片の受け取りが遅くなりがちです。
用語としては、一般に次のように理解すると整理しやすいです。
- ピース:分割されたデータの単位
- シーダー:対象データを(少なくとも共有可能な形で)提供する側
- リーチャー:まだ全断片が揃っていない側
- スウォーム:参加者全体
制限と注意点(できないこと、起きやすいこと)
BitTorrentは仕組み上、次のような「制限」や「想定されるズレ」が起きやすいです。
1つ目は、完了可否が断片の分布に依存する点です。必要な断片が十分に供給されない状況では、いつまでも待つ状態になり得ます。これはサーバーが落ちているかどうかではなく、参加状況や断片の保有状況に近い要因です。
2つ目は、速度が一定ではない点です。参加者数、断片の多様性、ネットワーク条件(回線や経路、混雑、接続の制約など)によって、進み方は変動します。なお、BitTorrentクライアント側の設定(接続数や上限設定など)も体感に影響します。
3つ目は、合法性とコンテンツの妥当性です。 配布されているデータが権利的に問題ないか、改ざんや不正な内容が混じっていないかは別問題です。
